図-013 ベルプルとは?クロス・ステッチ作品をおしゃれに飾る方法

クロス・ステッチの作品が完成したとき、「どうやって飾ろう?」と悩んだことはありませんか?額装も素敵ですが、ベルプルを使った飾り方も、ぜひ知っておいていただきたい方法のひとつです。当店でもよくお客様からご質問をいただくので、今回はベルプルについて詳しくご紹介します。
ベルプルとは?
ベルプル(Bell Pull)とは、もともとヨーロッパの貴族の邸宅で使われていた召使いを呼ぶための紐(ベルロープ)のことです。壁に縦長に吊るされた布の紐を引くと、台所や使用人部屋のベルが鳴る仕組みで、18〜19世紀のヨーロッパの上流家庭では欠かせないインテリアのひとつでした。
その後、実用的な用途はなくなりましたが、縦長の美しい刺繍作品を壁に飾るためのインテリアアイテムとして現在も親しまれています。特にクロス・ステッチやタペストリー刺繍との相性が抜群です。
ベルプルの種類
ベルプルには大きく分けて以下の種類があります。
- 金属製ベルプル:真鍮やアンティーク調の金属でできたタイプ。上下に布を挟み込むバーがついており、クラシックで高級感のある仕上がりになります。
- 木製ベルプル:ナチュラルな木のバーを使ったタイプ。カントリー調やナチュラルインテリアに合います。
- シンプルバータイプ:上下に棒を通すだけのシンプルなタイプ。布の端を折り返して棒を通す形で、初心者でも簡単に仕上げられます。
キルトハンガーとの関係
パッチワーク・キルトの世界では、同じような構造のものが「キルトハンガー」という名称で販売されています。上部のバーだけで布を吊るすシンプルなタイプが基本ですが、下部にも装飾バーがついたタイプもあります。ベルプルとキルトハンガーは構造的にはほぼ同じですが、パッチワーク・キルトはサイズ展開が豊富です。
作品のジャンルや用途によって、クロス・ステッチでは「ベルプル」、パッチワーク・キルトでは「キルトハンガー」と覚えておくとわかりやすいでしょう。
額装との違い・ベルプルのメリット
クロス・ステッチ作品の飾り方として定番の「額装」と比べると、ベルプルには独自の魅力があります。
- 収納が簡単:額装と違い、使わないときは巻物のようにくるくると丸めて収納できます。季節ごとに飾り替えたい方にも最適です。
- 縦長デザインが映える:ベルプルは縦長の作品に特化しているため、アルファベットや花のボーダー柄など、縦に長い図案が美しく飾れます。
- 軽くて壁を傷めにくい:額縁に比べて軽量なので、賃貸住宅でも飾りやすいのが嬉しいポイントです。
- インテリアとしておしゃれ:ヨーロッパのアンティーク雑貨のような雰囲気があり、壁に飾るだけで部屋がぐっとおしゃれになります。
ベルプルの使い方
基本的な取り付け方はとても簡単です。
- クロス・ステッチが完成したら、上下の余白部分を折り返してベルプルのバーを通せるよう仕立てます。
- 上のバーにひもや鎖を取り付けて壁のフックに掛けます。
- 下のバーは重しの役割を果たし、布をまっすぐに保ちます。
仕立て方が不安な方は、ぜひ当店の教室でご相談ください。丁寧にご説明いたします。
まとめ
ベルプルは、クロス・ステッチ作品を額装とは違う形で楽しむための、歴史あるインテリアアイテムです。巻いて収納できる手軽さと、壁に飾ったときのおしゃれな雰囲気が魅力で、季節ごとに作品を入れ替えて楽しむ方も多くいらっしゃいます。パッチワーク・キルトの「キルトハンガー」も同じ仕組みなので、サイズが合えばどちらの作品でも活用できます。
当店ではベルプル、キルトハンガーの取り扱いもございます。ご興味のある方はぜひスタッフにお声がけください。実物を見ながらご説明いたします。