アムノス手芸 - atelier SHEEP & SHEPHERD

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小さな店内に手芸風景が広がっています。
ごゆっくり店内をご覧ください.

ふ-01-一色の向こう側へ『緑』

ふ-01-一色の向こう側へ『緑』


茶畑の緑を探して。一本の刺しゅう糸に宿る風景

🌰 マップスのどんぐりQ&A

ある日、マップスのどんぐりに、こんな質問が届きました。

「刺しゅう糸の色は、どうやって生まれるの?」

マップスは、どんぐりをころころ転がしながら教えてくれました。

「この質問はね、ぼくには答えられないみたい。
でも、糸を探している店主さんなら、きっと知っているよ。」

今日は、茶畑の緑を探しながら見つけた、一本の糸のお話です。


茶畑で見つけた、たくさんの緑

春の茶畑を歩くと、不思議なことに気がつきます。

「緑」とひとことで言っても、同じ緑はひとつもありません。

新しく芽吹いた葉の明るい緑。

陽の光を受けて輝く緑。

葉の重なりの奥にある、少し深い緑。

風が吹くたびに揺れる茶畑は、まるで一枚の絵のように色を変えていきます。

「この景色を、糸で残すことができたら。」

そんな気持ちから、「風景の色を探しに」というコレクションが始まりました。


一本の糸が生まれるまで

刺しゅう糸は、ただ染料で色をつけるだけで完成するものではありません。

綿の糸を整え、
糸の表情を美しくする加工を行い、
染色し、
長く使える色へと仕上げていく。

そこには、たくさんの工程と、作る人の時間があります。

例えば、日本の刺しゅう糸メーカーであるオリムパスの糸も、長く受け継がれてきた技術によって、美しい発色と使いやすさを生み出しています。

糸の光沢や色の美しさは、見えないところにあるたくさんの手間から生まれているのです。


色を記憶する糸

刺しゅう糸には、二つの魅力があります。

ひとつは、いつでも同じ色を選べる安心感。

色番号を見れば、遠く離れた場所でも同じ色に出会うことができます。

もうひとつは、偶然生まれる色の表情。

Valdaniのような段染め糸には、一本の糸の中に色の移ろいがあります。

明るい緑から深い緑へ。

葉の表と裏のように。

光の当たる場所と影の場所のように。

まるで、歩いた道の風景をそのまま糸に閉じ込めたようです。


🌰 どんぐり質問箱

Q. どうして同じ緑でも、こんなに違って見えるの?

店主より

「きっと、緑には時間が入っているからです。

朝の茶畑と、夕方の茶畑。

晴れの日と雨の日。

芽が出たばかりの日と、葉が育った季節。

同じ場所でも、見る時間によって色は変わります。

刺しゅう糸の緑も、そんな風景の記憶を持っているように感じます。」


Q. この糸で何を作ったらいいですか?

店主より

「葉っぱの刺しゅうや、植物の模様はもちろん似合います。

でも、決めすぎなくても大丈夫。

好きな色の隣に置いてみるだけでも、新しい景色が生まれます。

糸は、布の上でまた別の風景になるからです。」


いつか、糸が生まれる場所へ

いつか訪れてみたい場所があります。

刺しゅう糸やレース糸が生まれる工場。

そこで働く人たちの手。

色を作るための技術。

糸になるまでの長い時間。

もし、いつか実現できるなら。

お客様や教室の生徒さんと一緒に、糸の旅へ出かけてみたいと思っています。

工場を見学して。

その土地の空気を感じて。

夜には、小さな刺しゅうの時間を楽しむ。

旅で見つけた色を、また作品へ戻していく。

そんな「手仕事の旅」ができたら素敵だなと思います。


マップスのひとこと

🐿️

「一本の糸には、小さな景色が眠っているんだね。

ぼくが拾ったどんぐりにも、森の時間が入っているみたいに。

きみは、どんな風景の色を探しに行くのかな?」


「風景の色を探しに|茶畑に広がる『緑』」

小さな糸巻きから、もう一度風景へ帰る旅。

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